🌿 エンツァイ(空芯菜)の豆知識

和名:ヨウサイ(蕹菜)
別名:空芯菜、エンツァイ、ウンチェーバー(沖縄方言)
学名Ipomoea aquatica
科名:ヒルガオ科
原産地:東南アジア、熱帯アジア
分類:熱帯性一年草
可食部:葉・茎
利用方法:炒め物(空芯菜炒め)、おひたし、汁物


🌱 エンツァイの育て方(初心者向け)

1. 栽培時期

  • 種まき:5月中旬~8月(気温が20℃以上ある時期)

  • 収穫時期:6月下旬~10月中旬(草丈30~40cm程度で随時収穫)

📌 注意:エンツァイは高温性作物のため、気温が低い地域では育成が遅れたり発芽しにくくなります


2. 適した場所・土作り

  • 日当たり:日なた(半日陰でも育つが収量が落ちる)

  • 土壌:保水性・排水性に優れた肥沃な土壌

  • pH:6.0〜6.5が理想

  • 元肥(10㎡あたり):完熟堆肥3kg、化成肥料(N-P-K=8-8-8)300g程度


3. 種まきのポイント

  • 播種方法:すじまき or 点まき(3~4粒ずつ、株間15~20cm)

  • 覆土:1cm程度

  • 間引き:本葉3~4枚で1本立ちに

🌟 発芽には地温が必要なので、冷たい土では発芽率が大きく下がります。プランター栽培では黒マルチやビニールで保温すると効果的。


4. 育て方のコツ

  • 水やり:空芯菜は「水を好む」野菜。特に乾燥に弱いので、夏場は朝夕の水やりが重要。

  • 追肥:2週間に1回、液体肥料(N-P-K=5-5-5など)を与えると収量アップ

  • 病害虫対策:病害虫は比較的少ないが、まれにヨトウムシ、ナメクジが発生。見つけ次第捕殺を。


5. 収穫

  • 初回収穫目安:草丈30~40cm

  • 収穫方法:葉が5〜6枚になったところで摘芯(先端を切る)し、側枝を伸ばすと長期収穫可能

  • 再生力:非常に強く、1株で5回以上収穫できる

📌摘芯後、2~3週間おきに再収穫が可能。株元を残すと再生しやすいです。


🌡 発芽適温・生育適温

📌 低温に非常に弱く、15℃以下では生育停止や枯死の恐れがあります。日本では露地栽培は5~9月が適期


🧪 栄養と健康効果(信頼できる情報)

  • ビタミンA(β-カロテン)が非常に豊富(100gあたり2600μg)

  • ビタミンC、カルシウム、鉄分も豊富

  • 抗酸化作用・貧血予防・夏バテ対策に効果が期待される(出典:五訂増補日本食品標準成分表)


✅ まとめ(初心者向けポイント)

項目 ポイント
難易度 ★☆☆(初心者向け)
栽培時期 5~9月(高温期限定)
日当たり 日なた~半日陰
水管理 乾燥に弱いため、毎日水やり
収穫のコツ 摘芯で収量アップ・再生力強い
注意点 寒さに非常に弱く、秋冬は不可

📌 注意事項

  • エンツァイはヒルガオ科の植物であり、環境によっては繁殖力が強く野生化の恐れあり。プランター栽培を推奨(※外来生物法の対象ではないが管理には注意)。

  • 生育期の急な低温(15℃以下)で黄化・生育障害が見られることがあります。